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ランス・アームストロング ドーピングを認める ~サイクル・ロードレース界への影響は....~ [Cycle Road Race レースの話]

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憂鬱な話題ですけど,書かないわけにはいきませんね...自転車ブログである以上...

かつて,ツールドフランスを7回制した男,ランス・アームストロングが,ついにドーピングを認める取材に応じました。でもまあ,ランスの人柄や立ち位置を考えると,当時でさえ,ひょっとしたらやってんじゃないのかな~という感じまで含めてファンやスポンサーだった人もいましたから,ドーピングに対するスタンスも当時は今とは違いましたし,なんで今頃なのよ,やるならそんときやっときなさいよっていう立場の人も多いと思います。

もちろん,悪いことが悪いとされたわけですから,この流れは正義であると思います。このことによって,正しかったことが証明された人もいる訳で,間違ったことではないはずです。ただ,この現実から考えるべき次のことが多すぎるとは思うのです。

問題は,ランス個人のドーピングとはいっても,彼個人の問題では到底なくて,ロードレース界全体の問題になってしまうということです。もちろん,他に誰がやってたんだとか,その当時の管理はどうなってたんだという話も付いてきますが,スポンサー収入がメインのロードレースチームは,ロードレースというスポーツのイメージの低下で一気に運営が苦しくなります。ディビジョン1のチームでも,すでにラボバンクはスポンサーを降りています。ちなみに,ラボバンクは,今年のスポンサーフィーをチームに支払いながらも,スポンサーとして名前を使わせないというような扱いで,企業がいかにこの問題に対してナーバスなのかがわかります。

これは,小さなクラブチームなんかにも同様なことが言えます。おそらく,このニュースはロードレースに興味のない人の耳にも入るくらいのレベルで配信されるとおもいます。スポンサーとしてお金を払う立場の人々には非常に重要なことです。コンチネンタルチームクラスでもかなりの影響が出ると危惧されます。チームの運営が苦しくなれば,スポーツとしてのレベルは下がるでしょうし,並行して大会へや放映へのスポンサードも減り,自転車スポーツのメディアへの露出も減るでしょう。若い選手の情熱も削ぐかもしれません。

日本では,ランス・アームストロングの知名度が欧米ほどではないのがせめてもの救いといえば救いかもしれませんし,同じく欧米ほどメディアや世間の関心も高くないかもしれません。ただ,逆に一度ついた黒いイメージがいつまでも残らないとも限りません。

ポジティブに考えるとすれば,この機会にロードレース界が何らかの形でドーピングに決別する姿勢を世界にアピールすることを期待したいです。ファンも含め,関係者全員がドーピングに対する嫌悪感を示し,他のどのスポーツよりもクリーンなイメージをアピールすることが大切だと思います。

これは,ワタシも含め,多少バカになっていたところで,今回のランスの件にしても,この話を最初に聞いたときに,だってランスでしょ,今更かよって思った時点で,やはりおかしかったたんですよね。ランスなら仕方がないって思っちゃう人はいたと思いますが,誰がやってもダメですよね,普通。

一方で,現在の選手たちはといえば,逆の意味でドーピングに苦しんでいると思います。バイオロジカル・パスポートにより管理され,毎日の居場所を報告し,風邪薬も飲めず,コーヒーもお代わりできない,食べ物も出所がはっきりしないものは食べられない。これはこれで正常な状況とは言い難いと思います。

日本人は「卑怯」を嫌う精神がありましたから,このようなドーピング問題があまり国内のスポーツシーンで問題にならなかったのでしょうが,ヨーロッパの文化ですと制度で不正を抑えるしかないのでしょうか。

まずは,我々ファンが小さな声を上げていくしかないのでしょうか...


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NO NAME

通りすがりに失礼致します。
バイオロジカル・パスポートを導入したお陰でドーピングが減った、とあのランスでさえインタヴューで述べていました。かつて自転車ロードレース界で如何にドーピングが蔓延していたかは、ポール・キメイジの著書「ラフ・ライド」などを読めば明らかです。バイオロジカル・パスポートを廃止すれば自転車界は再びドーピング天国に逆戻りでしょう。
選手の健康を蝕むドーピングから選手自身を守るためにもバイオロジカル・パスポートは必要だと思います。

それと、西洋にも「騎士道精神」というものがあります。「卑怯を嫌う精神」は日本だけでなく全世界共通のものかと思います。日本とヨーロッパの違いは、自転車ロードレースやクロスカントリースキーなど、ドーピングが成績にダイレクトに結びつくような競技がメジャースポーツかそうでないか、の違いではないでしょうか。
by NO NAME (2013-01-20 23:22) 

ccq

コメントありがとうございました。こんな偏狭のブログを読んでいただきありがたく思います。
ロードレースファンとして何か書くべきだと思い書きましたが、いろいろな要素が絡み合いすぎて、いまだにどのような意見が一番正しいのか、わからないでいます。
UCIのランスのコメントを賞賛した姿勢にしても、ロードレースをメジャーにする気はひょっとしてないのではないのかという気がします。いや、そもそも、スポーツはメジャーを目指すべきだと思い込んでいたワタシがおかしかったのではとも感じてしまいます。
まずは、いろいろな人たちの感想を見たいと思います。ご意見ありがとうございました。
by ccq (2013-01-21 19:54) 

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